予防接種MRワクチン

子どもの麻疹や風疹を予防するために必要な、予防接種MRワクチンについて、わかりやすく説明します。病気予防の参考にしてください。



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予防接種MRワクチン

なぜMRワクチンは2回接種の必要があるのですか?


MRワクチンは乳幼児の時期と就学前の2回、接種が定められていますが、その背景にはもはや常識となった女性の社会進出があります。


働く女性の増加にともない、乳幼児の集団保育が増加し、またより集団保育施設の増加が求められていくこととなります。集団保育が増えれば当然の結果として感染症に罹患する機会が増加し、そのため感染力の強い疾病の予防策を強化すべきだという需要が高まりました。


また、実際感染症にかかっている場合にはワクチン接種を受けられないため、ワクチン計画全体からみると接種回数はなるべく少ないほうが効率がいいことになります。また、2種のワクチンを別々に接種するより混合したほうが効率がいいと考えられたのです。一方、麻疹・風疹の流行が減少したことにより、ワクチン既接種者が麻疹・風疹患者に接触する機会が減少し、ワクチン接種後長期間を経過することによって抗体価の低下が起こっています。


ワクチン既接種者ではその後に対象ウィルスに接触することによりさらに抗体価が上昇する(ブースター効果)のですが、麻疹・風疹の流行が減少したため、ブースター効果が得られず成人するころには感染防御に十分な抗体価を有さない者も増加していると考えられています。


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