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2度めのMRワクチン接種の効果について
2006年、関東の一部地域でワクチン既接種者のあいだに麻疹(修飾麻疹)が流行していると報じられましたが、これもブースター効果を得る機会をもたず感染防御に十分な抗体価を有さない成人が増えていることの証左です。
2度めのMRワクチン接種を行うことは、ブースター効果を発生させ、抗体価を上昇させる狙いがあるのです。先天性風疹症候群は、妊娠初期〜中期の妊婦が風疹にかかることにより、胎児が白内障、先天性心疾患、難聴、精神発達遅滞などの先天性障害をもつものです。
かつて風疹ワクチンは女子のみに接種するように定められていましたが、性差別だとして現在では男女とも乳幼児に接種するよう改められています。しかし、妊婦が風疹に対する抗体価を有していたとしても、不顕性感染による先天性風疹症候群の発症を予防できない可能性が示唆されているのが現状です。
このため風疹ワクチンを2回接種して風疹の独自流行全体を予防すべきだという主張も上がっているほどです。諸外国と比べると、先進諸国では麻疹はほとんど見られないため、日本は“麻疹の輸出国”視され、撲滅のためにワクチン接種率を高め、MRワクチン2回接種を徹底させるよう求められているのです。
予防接種MRワクチン